世界が注目するモンテッソーリ教育
世界が注目するモンテッソーリ教育
FacebookやGoogleの創業者、そして最近では将棋の藤井聡太棋士など、数々の著名人が幼少期にこの教育を受けていたということが広まり、知られるようになった「モンテッソーリ教育」
英才教育の一つとして認識している方も多いかと思いますが、実はモンテッソーリ教育は英才教育としてではなく、全く別の意味を持って生まれた教育方法なのです。
今回は、モンテッソーリ教育とは何かについてお伝えしたいと思います。
モンテッソーリ教育の誕生
モンテッソーリ教育を確立させたマリア・モンテソーリは1870年にイタリアで生まれました。
女性で初めてローマ大学の医学部に入学し、医学、生物学、心理学の視点で子どもを観察し、その教育方法を確立しました。
ローマ大学を卒業したのち、精神病院で知的障害を持つ幼児の治療教育に携わりました。
ある日、病院を訪れたマリアモンテッソーリは不思議な光景を目にします。
知的障害を持っているといわれる子どもたちが、床に落ちている小さなパン屑を一生懸命に集めていたのです。子どもたちは決してお腹が空いてそのような行動をとっているわけではありません。
その姿を見て、そこに知性的な活動があることに気づき、子どもの世界には大人とは違った学びがあることを発見したのです。
これがモンテッソーリ教育誕生のきっかけと言われています。
モンテッソーリ教育とは?
「子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。もし、できないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいのか、やり方がわからないだけなのです。」
マリア・モンテッソーリはこのような言葉を残しています。
子どもだからわからない、できない、大人が先回りして答えを教えてあげなければならないといけないという、教え込む教育ではなく、すべての子どもは、自らを伸ばす力を持っているという考えのもとに成り立つ教育なのです。
その子に必要な環境を整え、やり方を伝えてあげさえすれば、子どもは何でも自分でできるようになるはずだということなのです。
それを証明したのが、モンテッソーリが設立した「子どもの家」です。
子どもの家では、机や椅子、トイレから洗面台まで子どもに関わる環境全てが子どもサイズでできていました。その新しい環境に置かれた子どもたちは、活き活きとと活動を始め、自分で活動ができるようになっていったと言われています。
このように、子どもに適切な環境を用意してあげることで、子どもたちはぐんと力を伸ばしていけるのです。
モンテッソーリ教育の4つのポイント
知る
子どもの各月齢の発達の目安を確認し、自分の子どもの発達段階を知っておく。こうすることで、どのような環境を整えてあげたらいいのかがわかりやすくなります。
観察する
1日子どもの姿を観察してみる。すると自分の子どもは「今何に興味を持っているのか」がわかったり、
「これがあったら、手伝わなくても自分でもできるかもしれない」という点が見えてきます。
環境を整える
必要なものがわかったら、環境を整えてあげる。子どもの興味とピッタリあった場合、子どもはとても集中して活動に取り組むようになると思います。
見守る
あとはそっと子どもを信じて見守ってあげる。子どもの活動を見守るには根気が必要になります。「あっそこはそうじゃない。」と助けてあげたくなりますが、そこはグッと我慢です。
まとめ
モンテッソーリ教育と聞くと難しく感じるかもしれませんが、モンテッソーリ教育は子どもを「観察」することが基本となっています。
観察した中から得た気づきに沿って、子どもに適切な環境を整えてあげることが重要となのです。
この考え方を知っていると、お家でもモンテッソーリ教育を取り入れることができるかもしれませんね。
お家での取り入れ方も紹介していけたらと思います。
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